abn 長野朝日放送

「食の宝庫 宮崎！ 秋の食い倒れ旅」篇

今回は「秋の１時間スペシャル」、舞台は宮崎県です。宮崎は温暖な気候に育まれたグルメの宝庫。
「食い倒れ旅」をテーマに世界に誇る高級食材や宮崎県民のソウルフードを取材します。
大規模な酒造メーカーも登場します。

健康がキーワード 注目のブランド肉

宮崎県高鍋町にある「藤原牧場」。ここで育てられているのは2007年に誕生したブランド牛「みやざきハーブ牛」です。特徴は名前の通りハーブを食べて育つこと。オレガノ、ジンジャー、シナモン、ガーリックなどをブレンドした専用の飼料を食べて育ちます。牛たちを「大切に食べてもらいたい」という思いから、飼育・加工・販売まで一貫して行っています。牛への理解を深めようと、出演者の戸田さんと橋本さんが肉のシルエットを見て、部位を当てるクイズに挑戦！勝者の戸田さんはサーロインステーキを味わいました。

スリル満点！大吊橋で勝負！

綾町にある「綾の照葉大吊橋」は長さ250m、高さ142m。宙を歩くようなスリルの中、視界いっぱいの緑と大空のパノラマが楽しめる吊橋です。観光のためのモニュメントだけではなく、照葉樹林文化の源である照葉樹の森を全国の人々に、普段見られない視点から見てもらい、自然の恵みや生態系の素晴らしさを感じてもらおうと架けられました。思わず足がすくんでしまう…そんな場所で２人が挑んだのは、なんと心拍数の「上昇数」！清々しい絶景名所、勝者に待っていたのは…。

都城市で宮崎の歴史に触れる

宮崎県都城市はかつて薩摩藩に属していたため、鹿児島の文化を色濃く残す土地柄です。都城島津邸は日本最大級の荘園を鎌倉時代に管理した「惟宗忠久」がルーツとなった都城島津家が明治以降に住んだ場所です。薩摩藩を治めた島津家の分家にあたる名家で、約5000坪の広大な敷地内には国の文化財に指定されている家屋（本宅）などが遺されており、その歴史に触れることができます。

楽しい工場見学！焼酎テーマパーク

霧島酒造は日本有数の焼酎メーカーです その霧島酒造が手掛ける「霧島ファクトリーガーデン」は宮崎県内にある二つの製造場のうちの一つ、志比田工場に併設する施設です。「産業・文化・ふれあいの施設が融合したガーデンパーク」をコンセプトに、焼酎やクラフトビールの工場、イベント施設に神社など色々な楽しみ方ができ、中でも製造過程を見ることができる工場見学が人気です。南九州はシラス大地で形成されているため、稲作には不向きですが、サツマイモの生育には適した土壌。江戸時代から食糧難を乗り切るためにサツマイモが栽培されてきたことで、芋焼酎づくりが盛んになったそうです。

宮崎県民が愛する「焼肉のたれ」

宮崎県民が愛してやまないといグルメの一つが「戸村本店の焼肉のたれ」です。昭和40年にオープンした精肉店で販売していた肉の「漬けダレ」として開発された経緯があり、今では、宮崎県内の「焼肉のタレ部門」で50％以上のシェアを誇ります。生産は今も手作業。 材料には生のものを使用するため、どうしても人の手で作業しないと焦げてしまうそうです。しょうゆをベースに材料には、ニンニクやショウガ、リンゴ、バナナなどを使用し、ほどよい甘さと香ばしくコクのある味わいです。

ロイヤルな味！奇跡の〝黒い宝石〟

チョウザメの卵を塩漬けにして作られる「キャビア」。世界三大珍味の１つにも数えられ、フォアグラやトリュフと同じく様々な料理に使用され、世界中で愛されている高級食材です。宮崎県はそんなチョウザメの国内きっての産地。ジャパンキャビアという会社を訪れました。チョウザメは卵が採れるまで長い年月がかかりますが、 製品化にも長い年月と技が必要です。１尾から採れるチャビアの量は体重の10％。 これを丁寧に下処理し、塩だけで長期間熟成させます。丁寧に作られたキャビアは飛行機のファーストクラス機内食や国内外のミシュラン星付きレストランなどでも高い評価を得ています。和から洋、ジャンルを問わず様々な料理に使われ、その可能性を広げています。