abn 長野朝日放送

「魅力深堀り！佐賀　温故知新の旅」篇

今回は春の１時間スペシャル！去年の秋、「佐賀県」の魅力を放送しましたが、その魅力をさらに深堀りすべく、再び舞台を佐賀に設定。「温故知新の旅」と題して、お送りします。
全国から人が集まるという「宝の島」に、日本が世界に誇る工芸品。
50年以上愛される県民憧れの絶品グルメなど、歴史に裏付けされた佐賀の魅力に迫ります。

唐津城の意外な歴史とは・・・

唐津城は1602年に豊臣秀吉の家臣､ 寺沢志摩守広高が７年の歳月を費やして完成したと言われるお城です。城主が度々変わり、明治時代には建物が壊され、公園になりました。
今ある天守閣は昭和になって町のシンボルとして完成したものです。
近年の発掘調査によって、唐津城からは、近くにあった｢名護屋城｣のものとみられる資材が大量に出土しました。このことから､役目を終えた名護屋城の解体資材を再利用した〝エコな城〟とも言えそうです｡

夢ふくらむ「宝当神社」

唐津市の高島にある「宝当神社」。この神社でお祀りしているのは、400年以上前に海賊を撃退したとされる「野崎隠岐守綱吉」。信州･諏訪の生まれと伝えられています。
〝当たり、金運、勝負運、出世運、福〟を招くと信仰を集め、全国各地から人が訪れます。
その名前にあやかりたいと、宝くじを購入した人が参拝するケースが多いそうです。

佐賀を代表する工芸品「有田焼」

佐賀県西部に位置する有田町は日本を代表する工芸品、｢有田焼｣発祥の地。
｢有田焼｣の魅力を国内外に発信する「有田ポーセリンパーク」は姉妹都市であるドイツ・ドレスデンの宮殿を模した建物です。
かつてヨーロッパの王侯貴族を魅了し、世界の陶磁器に影響を与えた有田焼の里ならではのテーマパークには､江戸幕末から明治初期までの作品が展示されていて、有田焼の歴史について学ぶことができます。

「珍百景」の神社を訪れる

陶山神社は江戸時代に当時、有田皿山代官の指示により、造営されたと伝えられています。
有田焼の創始者・ 李参平なども祀られ、有田焼に携わる人たちにとってはかけがえのない場所となっています。神社には陶器製の鳥居や狛犬・灯籠など、名工の技が光る品が境内に点在し、「野外美術館」とも称されます。
また、参道を横切るように線路があり､「境内を列車が走る珍百景の神社」としても知られています。

佐賀県民憧れの絶品グルメ

1969年に誕生した「シャトー文雅」は佐賀県民憧れのフレンチレストランです。
フランス料理が､まだ一般的とは言えなかった創業時代､「日本人の味覚に合うフランス料理を」ということで、より多くの人に楽しんでもらうために生み出されたのが「文雅流欧風料理」で､ その起爆剤となったのが｢カレー｣です｡
創業者がカレーで有名な店で修行した経験をもとに、研究を重ね、他とは一線を画すカレーを作りました。その確かな味が認められ、今や佐賀県を代表するフランチレストランとなりました。