LED照明への期待

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 白熱電球や蛍光灯に続く「次世代の照明」として注目が集まっているのが、発光ダイオード=LEDです。
 蛍光灯とほぼ同じ明るさで、消費電力は半分以下。寿命は5倍以上といわれます。二酸化炭素の排出量を減らせる「エコ商品」でもあります。

 企業にとっては有望な成長分野と期待され参入が相次いでいます。一方、LEDの普及にあたって課題になるのが「価格」です。
 安曇野市のメーカーの社長はゴルフバックにLED照明を入れ、熱心に営業活動を仕掛けています。蛍光灯が1本1000円以下なのに対し約2万円。
 しかし、その成長性を見込んで積極的に取り組んでいます。
 飯田市は通学路に設置された6000本の防犯灯のうちを昨年度100本を蛍光灯からLEDに切り替えました。今年度は8700万円の予算で、6000本のうち半数を切り替える方針です。事業費は全額、国からの補助を受けます。
 しかし、こちらも庁舎内の照明は数が多いため、価格が下がるまで様子見です。
 LED照明器具の市場は、5年後には数千億円に拡大するという試算もあります。相次ぐ企業の参入で「価格」の引き下げに挑戦するメーカーも県内にはあります。エコ商品の新顔は急速に普及が進みそうです。

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