木は資源

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身近な里山の木を活用する運動に取り組んでいる住民グループの活動を紹介しました。
 長野市信更の「木資源利用委員会」は、薪ストーブや薪風呂を利用している有志が中心になって立ち上げました。メンバーは約20人、農家が高齢化して栽培をやめたリンゴの木や、水田の脇で日陰の原因となっている立ち木などを、所有者の依頼を受けて伐採します。伐採した木は所有者から譲り受け、メンバーが薪にします。作業は全てボランティアです。
 薪は地元の利用者に配布され、ストーブや風呂の燃料として使われます。
 グループでは講習会や見学会などを実施し、普及活動にも取り組んできました。活動拠点の信更地区では、まきストーブを設置する家庭が徐々に増えてきたといいます。
 便利さを追求した現代社会では、手間のかかる薪風呂は殆ど見かけることがなくなりました。暖房に使われる燃料も灯油やガス・電気に代わり、それが里山の荒廃にもつながりました。このグループは、手間がかかっても不要な木を薪などにして利用し、里山を生き返らそうと考えています。

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