割りばしで緑

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使用済みの「割りばし」を使って街の緑を増やす話を紹介しました。
 千曲市の住民グループ「みどりのサポート隊」は、使用済みの割りばしを集めて炭にし、土壌の改良剤として使う取り組みをしています。
 割りばしは、戸倉上山田温泉の約40軒の旅館を中心にメンバーが回収します。
 1ヵ月半の間に回収される量は、ダンボール箱で約30箱分にもなります。温泉街から出る割りばしに着目したのは、自らもホテルを経営する、畑山佳則さん。畑山さんは「旅館も、ただゴミにして焼却するのはもったいないと思っていたはず」と話しています。そんな事情もあり、温泉街にある旅館のほとんどが回収に協力してくれるそうです。 
 こうして集めた割りばしを焼き、炭にします。そして、グループが取り組んでいる街路樹の植樹の土に混ぜて使います。
 炭の細かい穴には、植物に有益な微生物がすみつくため、土の中に混ぜると木の生育を促すといいます。すでに古木の樹勢が増したり、目に見えた効果も出始めています。

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