目に見えるCO2

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国は二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量取引制度を導入する方針を明らかにしました。この制度は新たな環境ビジネスとしても注目されています。
 排出量取引制度とは、定められた温室効果ガス排出量をオーバーした自治体や企業が、余裕のあるところから排出量を売買などで譲り受ける制度です。
 須坂市の太陽熱や太陽光利用で実績がある会社が「CO2削減量計測システム」を開発しました。この計測システムは太陽熱給湯で作った熱を灯油とCO2に換算して数値化できます。
 このシステムは現在144軒の家庭に取り付けられていて、データ上は1カ月当たり4800ℓ以上の石油を削減できたことになるといいます。
 この会社は各家庭が太陽熱給湯で削減したCO2量をまとめ、排出量取引制度を通じて売買しようと考えています。
 国は今年秋には試行的に「排出量取引制度」を国内で始める方針です。先進地のヨーロッパなどでは始まっているCO2取引が日本でも本格化しようとしています。

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