abn 長野朝日放送

今回のUぐるっTVは「秋の１時間スペシャル」。旅の舞台は九州・大分県です。「日本一の温泉県」と言われる大分、中でも「源泉数」と「湧き出す温泉の量」がトップと言われるのが別府温泉です。そこで今回は別府を中心に、“地獄”と“極楽”をテーマに旅します。

地獄めぐりのメインスポット「血の池地獄」

熱気で作物が育たず、人が近寄れない危険な場所だったことから、噴気や熱湯などが出ている「温泉噴出口」のことを、別府では古くから「地獄」と呼んできました。「血の池地獄」は日本最古の天然地獄と言われています。お湯自体も赤みを帯びていますが、池の底にたまった酸化鉄を含んだ粘土によって、赤く見えるそうです。また、併設されているレストランでは別府名物の「地獄蒸し」や池をイメージしたカレーを味わうことができます。

鮮やかなコバルトブルー「海地獄」

約1200年前の噴火活動によって誕生したとされる「海地獄」。温泉成分に硫酸鉄が多く溶解し、海のようなコバルトブルーに見えることから、その名が付けられたと言われています。“地獄”の中でもいち早く観光スポットとして整備された歴史があり、「温泉卵」や「プリン」、「極楽まんじゅう」など名物グルメも楽しみの一つです。

地獄の文化や歴史を学ぶミュージアム

別府の中でも古くから湯治場として知られる「鉄輪温泉」。このエリアに2022年にオープンしたのが「地獄温泉ミュージアム」です。別府温泉の魅力と価値を「水」の視点になって学ぶことができます。館内は４つのエリアに分かれていて、最新技術を使った没入感のある体験を楽しめます。

大分のソウルフード「とり天」

別府市の「東洋軒」は中華料理を中心とした多彩なメニューで人気のお店です。看板メニューは「とり天」。大正末期、『鶏ノカマボコノ天麩羅』というメニューで提供したのが始まりです。「東洋軒」のこだわりは「天ぷら衣」に水ではなく、ごま油を使うこと。外はサクサク、中はジューシーに仕上がるそうです。

ご当地ならでは「天然泥湯」とは？

「別府温泉保養ランド」は複数の温泉が楽しめる施設です。中でも人気なのが全国的にも珍しい「天然の泥湯」です。貴重な泥湯を守るため、石鹼などの使用は禁止で、温泉をそのまま全身で楽しむのが流儀だそうです。ご当地ならではの貴重な体験。リポーターの２人も泥湯を満喫しました。

「お金」と縁が深い偉人の施設

大分県中津市は福澤諭吉が少年時代を過ごした場所です。福澤諭吉が暮らした「旧居」もあり、偉業を後世に伝えるために記念館が開設されました。長らく一万円札の顔として親しまれてきた福澤諭吉ですが、その人生は波乱万丈でした。数多くの資料から、その生涯を知ることができます。

大分自慢の味「おおいた和牛」

大分県が誇る黒毛和種のブランド牛「豊後牛」は100年以上の歴史を持つ全国的にも評価の高い和牛です。その飼育100年目の節目に誕生したのが、新しい県産和牛ブランド「おおいた和牛」。豊後牛の中で肉質が４等級以上の高品質なものだけが、名乗ることができます。「てっぱん焼き　作」で自慢の味を堪能しました。