楠原由祐子ブログ

味わい深い日本語

待ちわびた桜の季節。

今年もたくさんの名所を見に行きました。

須坂の臥竜公園です。池を取り囲むように160本が咲き誇ります。

日本語というのは、本当に雅で、「桜」を表現する言葉がたくさんあります。

例えばこの1枚にぴったりなのが、「零れ桜」。こぼれざくらと読みます。

咲き満ちて、枝から零れ落ちる桜を差します。

この日の臥竜公園は、風が強く、池の水面は、波立っていましたが、

鏡のように静かな水面に桜が映りこめば、

「桜影」という言葉で表現できます。

桜を愛でて春を感じる。日本人にとって桜は特別な花ですが、

そんな人たちを「桜人」(さくらびと)と呼びます。

信州のお花見シーズンは「花冷え」する日も多く、

あったかい、真っ黒おでんがしみますね。

こちらは善光寺。雨露に濡れて、ちょっと重たそうな花びら。

「桜雨」に耐える姿が健気ですね・・・

なんて、花見にとってはやっかいな雨も、

そんな表現で風情を感じられるかもしれません。

もうすぐGW。新緑の季節がすぐそこです。