楠原由祐子ブログ

商いとは

1個10円のコロッケ。

ジャガイモの甘味が感じられるトロッとした食感に衣はサクサク。

10個買っても100円 100個買っても1000円!

いやいやいやいや、太っ腹すぎます。

提供するのは創業152年の個人商店。

大型店舗の進出が相次ぎ、個人商店が生き残るのは

容易い時代ではありません。そこには並々ならぬ企業努力があります。

採算度外視、赤字は覚悟。

「うちなんてねー、細々とやっているから。」

くしゃっとした笑顔で謙遜なさる店主は、

長年地道に積み上げてきた過去の努力を振り返るよりも、

一意専心、目の前のお客さんと向き合う今を

大事にしているようでした。

 

「いらっしゃいませ」の声かけに、

お客さんは「こんにちは」と返す。

店員と客という立場を超えた関係がそこにはありました。

 

商いとは。

商売、品物を売り買いすること。

でもここで売っているのは、品物だけではありません。

ここにしかない空気が、客を惹きつける。

客の喜ぶ顔が店を成長させる。

目には見えない価値が、確かにありました。

令和の時代に感じたい、個人商店の心意気。

ぜひ、2月15日(土)放送の「いいね!信州スゴヂカラ」で

ご覧ください。