「未来を創る!自然との共生」篇
避暑地として人気の軽井沢町。今回は軽井沢を舞台に自然との共生、そして子供たちにつなげたい「未来」に着目します。五輪選手も活躍するエコな競技場や、環境にやさしい愛情たっぷりのドーナツ、「水素」で走るクルマも登場します。
水素が燃料!「MIRAI」
2014年に誕生した次世代カー「MIRAI」。燃料は水素です。
水素と空気中の酸素を化学反応させて出来た電気を使ってモーターを回し走ります。水素と酸素の化学反応によって出来るのは水。ハイブリッド車と違って、全く排出ガスを出しません。
さらには、走行中に空気を取り入れて排出する特徴を活かし、「空気清浄システム」が搭載されています。PM2.5 レベルの細かい粒子までとらえ、有害な化学物質を除去。PM2.5の発生を抑制します。走ることでキレイにした空気の量は空気清浄メーターで確認することがきます。また走行距離は、一般的な電気自動車がフル充電で約300kmと言われているのに対して、「MIRAI」は約850kmも走ることが可能です。
「ゼロカーボンシティ」宣言 軽井沢町の取り組みとは?
軽井沢町は2020年に「ゼロカーボンシティ」を宣言しました。「町全体で2050年にCO2排出を実質ゼロにすることを目指す」というものです。その軽井沢町で省エネを体験できる場所が日本最大級の通年型カーリングホール「アイスパーク」です。建物自体が「高気密・高断熱」。断熱性・気密性を高めることによって、暖冷房にかかるエネルギーを大幅に削減できると言います。天井をアーチ状にすることで風の流れの効率性を高めたり、熱が氷に伝わらないように照明を配置するなど、設計の工夫によって、競技環境とECOの両立を図っています。
この他、地中熱利用熱源システム、液化CO2冷媒を使用した製氷装置の導入などにより、省エネルギーな運用をしています。
〝体にも環境にも優しい〟ドーナツ
「ウフフドーナチュ」軽井沢店は去年オープンしたドーナツ専門店。
「ママたちがこどものために ひとつひとつ愛情をこめてつくる 手づくりドーナツ」がコンセプトです。店では規格外の野菜利用や型崩れ品の販売、廃油の再利用、受注生産で極力余らせないなど5項目からなるフードロスゼロ宣言を掲げています。食品のロスを減らすことはゴミを燃やす時に出るCO2 や食品が作られた過程で作られる CO2 の削減にもつながるアクションでもあります。
アートラッピングカー そのコンセプトは?
水素を燃料とする車「MIRAI」のラッピング図案を担当したアーティストが軽井沢町にいます。
画家の蟹江杏さん。国内外で広く作品展示などを行うほか、近年は「NPO 法人 3.11 こども文庫理事長」にも就任。様々な活動を通して アートと子どもの架け橋となる活動をしています。一面に賑やかな海の生き物が描かれたMIRAI。 そこには アートを通して地球環境や子供の未来を守りたいという蟹江さんの想いが込められていました。描かれた生き物たちはおよそ60種類。出来る限り本物に近い形でありながらユニークな魅力も満載です。 そして海は奥深さを表現するため色を重ねるなどこだわって描きました。自然との融合というイメージを楽しく興味深く感じてもらえる工夫が随所に散りばめられています。
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2022年7月30日 土曜 午後4時