ディレクターが自ら泊まり、宿とその周辺の魅力を探り出すシリーズ企画「泊まってみたらスゴかった!」今回は伊那市「蔵の宿 みらい塾」です。
中央自動車道伊那ICから約45分。南アルプスの玄関口とも言える伊那市長谷地区。ここに「みらい塾」はあります。女将の市ノ羽幸子さんが出迎えてくれました。明治期に建てられた母屋と2棟の蔵。いろりのある母屋は食事や団らんのスペース。築130年を超える蔵が客室です。
みらい塾の魅力は料理。自家製の野菜や地元で採れた食材が夕食に並びます。数種類の小鉢と焼き魚、そして大きな五平餅。朝は、幸子さんの夫・晧さんが育てたキャベツ、トマト、ピーマンなどが煮込まれたカレーを堪能しました。
母屋にはいたるところに花が飾られています。これは家で育てたアルストロメリア。市ノ羽さん夫婦は、元々花農家です。現在は長男の浩和さんが後を継いでいます。花の評価は高く、海外の種苗メーカーから栽培試験の依頼がくるほど。
野菜畑も花畑も、使っている堆肥は晧さんが作ったオリジナル。木の皮やカス類など、本来は捨ててしまうものを原料にしています。この堆肥がまたスゴいんです。
集まる人々との新年会や孫とのそば打ちも。みらい塾は、笑顔あふれる元気な宿です。