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アナウンサーコラム

泊まってみたらスゴかった!12 花農家が営む元気満開の宿|ディレクター・越昌平

蔵の宿 みらい塾|泊まってみたらスゴかった!12 花農家が営む元気満開の宿

ディレクターが自ら泊まり、宿とその周辺の魅力を探り出すシリーズ企画「泊まってみたらスゴかった!」今回は伊那市長谷地区「蔵の宿みらい塾」を訪れました。

アルストロメリアを育てていた花き農家が、28年前に開業した民泊です。国内だけでなく海外からのお客さんも受け入れてきました。

女将は市ノ羽幸子(いちのはゆきこ)さん。とても良く笑う方です。その笑顔に加えて、作る料理がまた絶品。「何もない、田舎の料理だけど」と幸子さんは言いますが、その「田舎料理」が今やなかなか食べられない希少なもの。囲炉裏でじっくりと火を通したイワナは、骨まで食べられるほどの柔らかさ。少し焦げたくるみ味噌が香ばしい五平餅。そして家の畑から抜いてきたばかりの大根が、まるでリンゴのように甘いんです。

みらい塾の食卓に並ぶ野菜は、夫の(あきら)さんが育てています。おいしさの秘密をうかがうと答えは簡単「土づくりだ」と教えくれました。

晧さんは畑で使う堆肥を自分で作っています。その原料の多さと作業内容を聞くと、決して簡単とは言えない手間と時間を、土づくり・野菜作りに費やしているということが分かりました。

自分の土で、育てて食べる。そのシンプルな営みに本当の豊かさの一端を感じることが出来ました。