日本有数のリンゴの産地、飯綱町。閉校した小学校をリノベーションしてつくられた施設「いいづなコネクトEAST」には、リンゴ農家の4代目、小野司さんがオープンしたシードル醸造所「林檎学校醸造所」があります。
これまで、シードルをつくる過程で出るリンゴの搾りかすは、家畜の餌などに使われてきましたが、最近あるものに活用されるように。それは、リンゴの搾りかすでつくる信州発の新素材「りんごレザー」です。
開発したのは、長野市に拠点を置くSORENAの伊藤優里さん。フードロス問題、そして2019年の台風19号で大量のリンゴが食べられることなく廃棄される光景を目の当たりにした伊藤さんは、りんごレザーをつくることを決意。飯綱町と手を組み、試行錯誤の末に完成に至りました。
バッグや財布など、りんごレザーを使った商品作りを手がけるのは、長野市にある革製品の専門店「IVY PRODUCTS」です。

同じく長野市にある岡学園トータルデザインアカデミーでは、若い世代がりんごレザーを使ったドレスを考案し、見事ファッションコンテストで入選を果たすなど、新たな広がりを見せています。