長野市の犀川河川敷に、朝早くから日が暮れるまで多くの人が行き交う遊歩道があります。犬を連れて散歩をする人、ご近所仲間、市民ランナー。そして、去年の全国大会で優勝した長野東高校の女子駅伝チームもここを練習拠点にしています。約1.6キロの周回コースで、一部はウッドチップが敷かれ、軟らかく足に優しい。
20年ほど前から整備され始め、今では利用者が草刈りやコースの整備などを自発的にしています。地元の中学の陸上クラブで指導している竹内万祐監督は、コースの歴史と共に多くの選手を育て、駅伝の強豪校に送り出してきました。5000mの高校記録を持つ吉岡大翔(ひろと)選手(佐久長聖)や女子の和田有菜、小林成美選手(共に長野東卒)も、中学時代にここで走りを鍛えました。
長野東の活躍に刺激を受けて走り始めた人、朝夕足を運んで練習を見守る人もいます。長野マラソンも近づき、河川敷は春めいてきました。