去年12月の全国高校駅伝の女子で初優勝を果たした長野東は犀川河川敷で練習を続けてきました。日本一のチームを育んだのは手作りのクロスカントリーコースです。
台風被害で土砂が埋め尽くした河川敷を練習場所として整備したのは、当時の監督、玉城良二さん(現日体大男子駅伝監督)と中学生を指導する竹内万祐さんでした。竹内さんはこのコースで多くのトップランナーを育ててきました。
5000メートルの高校記録保持者、佐久長聖3年の吉岡大翔さんは川中島中時代に竹内さんのクラブで競技を始めました。日本を代表する若手ランナーもこのコースで鍛えてきたのです。
驚くのはこの場所、専用のランニングコースではなく、広く市民に開放された遊歩道だということ。
日がな一日散歩を楽しむ人が絶えない。そこで、早朝から日が暮れるまで、どんな人がどんな目的で訪れるのか観察しました。分かったのは、歩くか走っていないと寒くて耐えられないということでした。