砂利や草むらなどの荒れ地でも車いす移動ができる補助装置が、メードイン信州ってご存じですか?今回、車いすに付ける”やさしい世界”に迫ります。
けん引式の車いす補助装置「JINRIKI(じんりき)」は、整地されていない場所でも車いす移動ができるようにと開発されました。これを作る箕輪町の会社名もJINRIKI。会社の代表で発案者の中村正善さんは、今年の6月と9月にウクライナ支援としてポーランドに渡りJINRIKIを寄贈しました。
開発のきっかけは、車いす利用者の弟の存在と東日本大震災…。自分のアイデアで助かる命があるのではと思い脱サラして起業しました。最初の試作品は、ホームセンターで買ったビニールハウス用のパイプを手で曲げたもの。その後、試行錯誤を繰り返し現在のJINRIKIが誕生しました。
県内でも普及が広がりつつあり、介護福祉施設での職員らの体験会を拝見します。JINRIKIを日常生活用具として認められた場合、市町村によって対応は異なりますが、購入金額に対して国や県、市町村からの補助を受けられます。番組の最後に、利用者の散歩に同行します。