1994年の酒税法改正で規模が小さいビールづくりが可能になり、現在全国に約400、県内に約25か所の醸造所があります。職人が手間暇かけてつくることからクラフトビールと呼ばれています。信州産の原料で脚光を浴びるクラフトビールを探ります。
松本ブルワリーは2016年に松本市に初めてできたクラフトビールメーカーで、2019年には世界五大ビール審査会のひとつ、インターナショナルビアカップの地元開催にあたり尽力しました。
直売店のタップルーム中町店では樽出しのクラフトビールが楽しめ、テイクアウトもできます。この店ができて、周りにも昼飲みができる店が増えたと言います。一部の製品に地元産ホップを使う松本ブルワリー。製品の約8割が県内流通です。
2013年創業の軽井沢ブルワリーの年間生産能力は、国内最大規模の500万リットル。一部に佐久市で穫れた米を使っています。ここでは一般向けに工場見学ができます。コロナ禍前で1日約250人が訪れていました。

大町市のサノバスミスは2019年にリンゴ農家と醸造研究家が始めたハードサイダーのブルワリーです。醸造用と食用に約40種類のリンゴを栽培しています。また、独自でリンゴの品種改良を行い、ハードサイダーづくりの可能性を探求しています。