
信濃の国の5番に歌われる朝日(旭)将軍義仲こと、木曽義仲。彼がいなかったら、その後の時代が変わっていたかもしれないといわれています。義仲と信州の関係を深掘りします。
上田市出身で義仲研究30年の漫画家、西川かおりさんに教わりながら、義仲と信州の関係を紐解きます。木曽町の義仲館(やかた)は、西川さんのプロデュースで2021年7月にリニューアルオープンしました。説明文などを省き、「頭の中に“問い”を立てる」ことで、義仲のことを知ってもらいたいとのこと。また、義仲の家臣に漫画家の手塚治虫さんの祖先がいたことを知ります。
義仲は、現在の埼玉県で生まれ、2歳から木曽で育ちました。彼の最大の功績は「平氏を京の都から追い出し、鎌倉時代へとつながる道筋を立てたこと」だと、西川さんは言います。最後は、いとこの頼朝、義経に命をとられるという不運をただりました。徳音寺で義仲の墓前に手を合わせ、地元保存会の会長に、義仲を弔う「らっぽしょの歌」を披露してもらいます。

義仲が乗っていた馬を弔ったという墓が開田高原にあります。義仲と木曽馬の関係は深く、千曲市の武水別神社に戦勝祈願の際、馬を寄進しています。さらに、もう一つの「挙兵の地」である、上田市丸子の依田城跡付近を訪ねます。