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アナウンサーコラム

今こそ知ろう!木曽義仲と信州の関係|松坂彰久

今こそ知ろう!木曽義仲と信州の関係

やぁやぁ、我こそは『木曽義仲』である。そう、信濃の国の5番の冒頭、♪旭将軍、義仲も♪は、私のことなのだ。今を去ること約850年前、平家と源氏の源平合戦を闘い抜き、血で血を洗う激動の時代を駆け抜けたのだ。

し、しかしだ。世の中には、私への間違った評価が横溢している。正月早々これではマズイ。特に今年は、平安鎌倉時代のT河ドラマが放送されると聞いた。だから、令和の世の中、今だからこそ私のことをしっかり理解して欲しい。

舞台は木曽郡木曽町、旧日義村です。案内人は義仲が好きすぎて、中学校の社会科教師から大転身した、上田市出身の女流漫画家。信州で伸びやかに育った義仲は、平家を蹴散らしいざ京都へ。粗野で乱暴、自分勝手という人物像。が、案内人曰く、自ら進んで仕掛けた闘いは一度とてない。民の生活を守るため、仕方なく刃を交わした「非戦」主義の、心優しき武将だったと。

稀代の漫画家、手塚治虫さんとの深い縁に驚嘆。義仲が京に攻め入らなかったら、日本の歴史は変わっていたかも。こんなロマンは新年に相応しい。しかし、着用した鎧兜は、実に重かった。これぞ、史実の重さなのか。