
山あいに位置する長野市鬼無里地区には、野菜を天日で干して保存する食文化が古くから根付いています。今日のいいね!信州スゴヂカラは鬼無里の乾燥野菜を深掘りします。
農家レストラン「素(す)そばな亭」の有澤玲子さんに乾燥野菜の作り方と乾燥野菜を使った料理を教えてもらいます。この地域で野菜の天日干しに使うのはトタン波板。昔は竹製のザルに並べていましたが、いつからか、これを使うようになったそうです。
かつて交通が遮断された冬の時期の保存食として重宝した乾燥野菜でしたが、穫れ過ぎた野菜を無駄なく食べるためにも、乾燥の一手間をかけると食生活も豊かになると言います。寒の時期に干す「寒干し大根」を使い、煮物を作ってもらいます。

素そばな亭の有澤玲子さんに乾燥野菜を伝授したのは、小林貞美さん。彼女は多くの方に乾燥野菜を伝えてきました。そもそも、この地域は昼と夜の気温差があり、それが野菜を甘く美味しくするのだそう。収穫した大根を生で食べると辛味はなく強い甘みを感じることができます。