abn 長野朝日放送

登山口は奥蓼科温泉郷・渋御殿湯。１日目は、高見石小屋を目指します。登山中、冬ならではの発見がありました。苔で有名な八ヶ岳。冬はそれらが凍り、独特の美しさを放っていました。コロナ禍で制限された生活を送る日々。山で久々に開放感を味わいます。途中、天気が急変し吹雪に。凍える中、高見石小屋にたどり着き、自然の大きさと小屋のありがたみを痛感しました。
高見石小屋は１９５６年に開業しました。コロナ禍でも感染対策をしながら通年で営業しています。高見石という見晴らしの良い場所に建っているため、登山者は絶景を求めてやってきます。また、山小屋グルメも目的のひとつ。もともとスタッフのまかないメニューだった「あげパン」が小屋の名物です。さらに地元食材を取り入れた夕食にも定評があります。明日への英気を養いました。

２日目は気温マイナス１３度のなか、黒百合ヒュッテを目指しました。ひと晩で降り積もった２０cm以上の新雪の中をスノーシューで進みます。途中、中山展望台からの眺めを堪能し、飛ばされそうな暴風にもめげず、凍り付いたような北八ヶ岳・最高峰、天狗岳を仰ぎ見て、厳しくも美しい冬の八ヶ岳に魅せられた草田アナウンサー。１日目と同様に、凍える中、黒百合ヒュッテにたどり着きました。天狗岳登山の拠点としても人気な黒百合ヒュッテ。この山小屋で昼ご飯をいただきます。イチオシなのがビーフシチュー。凍りそうな体に染み渡りました。また黒百合ヒュッテは女性が建てた小屋としても有名。３代目のご主人に小屋の歴史を伺いました。

黒百合ヒュッテを後にする草田アナウンサー。胸には雪山の厳しさや楽しさが蘇り複雑な気持ちに。登山口の渋御殿湯に着き、何を思ったのでしょうか。