今回は、長野市鬼無里の山奥でパンを焼きながらカフェも営むご夫婦の話です。食材や道具もできるだけ地元で賄おうと奮闘するパン店のスゴヂカラに迫ります。
東京でディスプレイのデザイナーをしていたご夫婦が長野市鬼無里に移住したのが2008年。古民家を自らリフォームして自宅兼パン店を開きました。店の名「ソノマノ」は「素材のまま」をモットーに付けたとのこと。水曜日と土曜日はパンの販売に加えてカフェも営業しています。創業時は移動販売と委託販売だけでしたが、現在はこの場所でパンを焼いて売り、カフェを開き、長野市街地を中心に委託販売を続けています。
ソノマノでは素材そのままを味わうことを大切にしています。自家栽培したライ麦を使ったカンパーニュはメインメニュー。「ふすまクッキー」は国産小麦粉の「ふすま」を使用。「ふすま」とは米で言うところの「糠」のことで、小麦粉本来の味わいが楽しめるとあり人気です。そもそも二人が鬼無里で店を開いたのは、より「〇〇」なパンを焼くことと、「□□」な暮らしを求めたからです。答えは、〇〇=オリジナル、□□=心豊か、でした。