信州の県道をただひたすら走る「はんにちドライブ」シリーズの第3弾。塩尻市・辰野町・岡谷市を結ぶ県道254号を行きます。ドライバーは今回も草田敏彦アナウンサー。
県道254号楢川岡谷線の一部は「初期中山道」と重なっています。「初期中山道」は江戸時代初期、諏訪地方と木曽路を結ぶいわば〝近道〟として使われていた街道です。現在はもちろん舗装された道路ですが、木々が生い茂り対向車が来ることはほとんどありません。
スタートから約10分でたどり着くのが辰野町の「牛首峠」。その名は悲しい物語に由来し、良縁が訪れるとも言われるこの場所で、草田アナウンサーは「お玉ヶ池」を目指しハイキングコースを歩き始めます。
国道153号との重複区間以降は比較的走りやすい道路が続きます。
辰野町ではJR小野駅近くの食堂に立ち寄ります。店のおすすめは、ラーメンとハーフソースカツ丼のセットメニュー。地元特産の「ぎたろう軍鶏」のだしが香るラーメンに、ハーフサイズと思えないボリューム満点のソースカツ丼で身も心も満たされます。
実はこの食堂、画家・山下清が1カ月間滞在したことがある店でした。放浪の天才画家をしのばせるものは地元の美術館に寄贈したそうですが、ただ一つ山下清本人のデザインを採用したものがありました。
辰野町では知る人ぞ知る特産品「樋沢のトウモロコシ」を栽培する農園を訪ねます。
新型コロナウイルスの影響で通信販売での野菜販売が増えているそうですが、8月に入ると取り立てのトウモロコシを農園で直売します。
