いいね!信州スゴヂカラ

いいね!信州スゴヂカラ

放送内容

ピカピカ黒板物語

新学期、学校へ行くと黒板が奇麗になっていた経験ありませんか?
それは職人が丁寧に磨き上げたものかもしれません。
須坂市には、古くなったり、傷ついたりした黒板をまるで新品のように甦らせる、全国でも珍しい職人たちがいます。今回は、松坂アナウンサーが、その工場に一日密着して、黒板修理のスゴヂカラに迫ります。
1971年創業の「長野特殊黒板製作所」は、長野県で唯一の黒板修理専門の会社。県内全域の小中学校や高校などから古くなった黒板が集まってきます。特に、児童や生徒のいない時期に依頼が集中するため、春休みは大忙し。そんな現場で、黒板が生まれ変わるまでの工程を見学、そして体験も…
松坂彰久アナウンサー|ピカピカ黒板物語
長野特殊黒板製作所|ピカピカ黒板物語
長野特殊黒板製作所|ピカピカ黒板物語
古くなった黒板に付いた汚れを削り落とし、凹みを埋めて平らにします。職人は、小さな傷も見逃しません。そこへ細かなガラスの粉末が入った特殊な塗料を吹き付けます。乾燥させたのち、今度はその塗料を約0.3mm削る「水研ぎ」を行います。これが〝書きやすく、消しやすい黒板〟にするための重要な工程。とても力が必要な作業のため4人がかりで行います。体験した松坂アナもヘトヘト… それをまた乾かして、仕上げの塗装、さらに拭き上げる。これでようやく黒板の修理の出来上がりです。こういったすべての作業を行う従業員は、家族4人だけ。現在、社長の加藤和彦さんは、2年前に義理の父から会社を引き継ぎました。13年程前、先代は廃業を覚悟していたそうですが、加藤さんはこの技術を継承したいと継ぐことを決めたそうです。そんなお話を、ランチタイムに伺いました。黒板職人のお弁当にも注目です。

長野特殊黒板製作所|ピカピカ黒板物語

後日、生まれ変わった黒板を学校へ届けます。向かったのは、約10年ぶりに黒板を取りかえるという辰野町の小学校。横幅340cm、重さ40㎏の黒板を傷つけないよう慎重に運びます。教室では、めったにない黒板交換の瞬間に立ち会った先生も興味津々。ピカピカの黒板にチョークで文字を書いた先生の感想は…
とても素敵な言葉を書いてくれました。

取材先情報

  • 長野特殊黒板製作所(須坂市)
    TEL:026-245-5652
  • 辰野町立川島小学校(辰野町)