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アナウンサーコラム

ピカピカ黒板物語|松坂彰久

ピカピカ黒板物語|松坂彰久

「黒板当番」って覚えていますか。授業の前に黒板を綺麗にする係。懐かしい!その黒板が古くなったり傷ついたら、どうすると思いますか?須坂市に、黒板に新しい命を吹き込む工場があります。県内にたった一か所、全国的にも大変珍しいそう。私、一日密着しました。丁寧に汚れや大小の傷を手当てし、細かいガラスの粉末が入った特殊な塗料を吹き付け、何度も乾燥を繰り返します。従業員は家族4人だけ。慎重な作業が続きますが、そこは家族だからこそのチームワーク。黒板は重い、作業は大変。でも、見違えます。感動します。

10年以上前に廃業も覚悟したそうですが、長女の夫が後を継いでくれました。職人さんの気持ちも塗りこめられています。

綺麗になった黒板を辰野町の学校まで運びました。新品と見間違うほどに蘇った黒板にチョークで文字を書いた先生は思わず…。どんなに時代が変わろうとも学校には絶対に必要なもの、それをお色直しする職人さんのスゴヂカラ、ご覧ください。さあ、新年度。黒板は元気に登校する子ども達を待っていますよ。