楠原由祐子ブログ

大雨により被害に遭われたみなさま、心よりお見舞い申し上げます。

西日本では歴史的な豪雨となりました。亡くなった方も大勢いらっしゃいます。

県内でも、道路が崩落し孤立するなど、不安な時間を過ごされた方がいらっしゃいます。

 

自分自身、そして大事な家族や友人を災害から守るために、どうすればいいのか、

私の報道は十分だったのか・・・答えのない自問自答の日々です。

それでも、本格的な台風シーズンはこれから。

災害は待ってはくれません。

今できることは何か考えてみました。

①まず、自分の住んでいる場所をよく知ること。

日本の国土の約7割は山地(森林は約67%)で、土砂災害が年間に1000件以上発生しているんです。

 

国交省によると、土砂災害の発生する恐れのある区域、土砂災害警戒区域は

全国に約66万カ所あると言われています。

そのうち、長野県は、どれくらいあると思います?

 

なんと、2万6950カ所

全国で、4番目に多いんです。

【1位広島 2位島根 3位長崎 4位長野 5位山口】

自分の地域が土砂災害警戒区域になっているのか、

各市町村からハザードマップが出ています。

例えば、長野市はこちら↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/kikibousai/12783.html

普段から自分の住んでいる場所の地形をよく知ることは

命を守る最初の一歩です。

②どうやって避難する?

自治体から出る避難情報には、3つあります。

・避難指示

・避難勧告

避難準備、高齢者等避難開始

避難指示が最も、危険が差し迫った場合に出されます。

今回県内でも、いくつかの自治体から出されましたが、

なかなか実際の「避難」に結びつかなかった方もいらっしゃるでしょう。

県内では夜中に避難指示が出された場所が多くなりました。

暗く雨が強まっている中、お年寄りが外に出て、避難をする。確かに危険です。

避難指示に、法的拘束力はありません。最後は、自主判断になります。

避難には大きく2種類 水平避難垂直避難があります。

水平避難は、なるべく危険な場所から遠く逃げること

一方で、垂直避難は、今いる場所でも、なるべく高い場所へ、

一軒家なら、2階以上の、山やがけから遠い部屋に避難をすること。

今回のように、夜間、移動できない場合などは、この垂直避難も選択肢のひとつです。

③命を守る手段

西日本の大雨で、SNSを通じて救助を求める人が相次ぎました。

これも一つ命を守るツールですよね。

ツイッターなどで、水没した家の写真と共に、住所と名前、「助けてください」とメッセージを投稿した方がいらっしゃいます。

その際に、#救助 #SOS #助けて などと発信すると効果的だそうです。

#「ハッシュタグ」は検索する際のキーワードになります。

もし被害に遭われている方が

SNSが不慣れという場合も、離れた場所にいるご家族・友人が発信することもできます。

 

 

自分の引き出しに、命を守る選択肢を用意しておくことが

いざというときの冷静な判断の助けになるはずです。