楠原由祐子ブログ

冬の音

英語がしゃべれる友人に聞いたんです。

「かわいいね」ってなんて言うの?

⇒looking good

「かっこいいね」は?

⇒それもgood

じゃあ「これ、おいしいね」は?

⇒・・・good!!!

たいがいのことは、goodで表現できてしまう、万能な言葉。

最近の日本語でいえば、「やばい」に等しいでしょうか。

でもそう考えると、感情や四季を情緒的に表現できる日本語は味わい深い言葉です。

雨ひとつとっても、梅雨・五月雨・時雨。

「花の雨」は桜が咲くころに降る雨。もしくは、桜の花がしきりに散る様を雨に見立てていう言葉。

情景がぱっと浮かびます。

なかなか普段使うことはないかもしれませんが、こんな繊細な日本語を

使いこなせるような日本人でありたいと思うものです。

さっき、昼過ぎに会社の玄関で、カラカラカラカラという明るい音を聞きました。

音に導かれた先に、こんな光景が。

会社の玄関先の植え込みに小さな氷柱群。

日差しで解ける氷の音だったんです。

 

街路樹にもつららが垂れ下がり、まるで鳥の羽のよう。

と・・・なんとも乏しい私の表現力。

昔の人だったら、どんな風にこの景色を言葉に紡ぐのか。

うーん。修業が足りません。