
信州大学工学部の研究によって生み出された、様々な可能性を持つ素材、信大クリスタル。
これが今、信州のワクを飛び出し、世界に向かって飛び出そうとしています。
信州大学工学部の一角に設置されたサーキュラーエコハウス。電気を太陽光で、飲み水を地下水や雨水でまかなうための実験施設です。それを可能にするのが、浄水器に使われる信大クリスタルという結晶。私達の生活を一変させる可能性を秘めた物質で、世界の科学者達から注目されています。
信大クリスタルの技術は、浄水器のカートリッジに応用され、水道水に含まれる塩素や重金属を除去することができます。手嶋勝弥教授は、川やプールの水を飲めるようにする携帯ボトルを開発。アフリカの濁った地下水をきれいにし、安全な飲み水に変える活動をしています。

今年1月、中野市にある創業150年の酒蔵では、信大クリスタルが搭載された浄水器を導入しました。7月には、その浄水器を通した水で造った酒が初めて完成。5代目杜氏は、中野市を流れる水の個性を生かした酒造りに手応えを感じています。