
伊那市で誕生したある工業製品に今、世界が注目しています。それは、医療の研修用に使われる肝臓の模型です。触感も性質も本物さながらに作られた臓器モデルは、伊那市で活躍する各分野のエキスパートたちが英知を結集して生み出しました。そんな臓器モデルの秘密を探ります。
伊那市で50年の歴史を持つスワニーはデジタル技術を生かした製品の設計や試作をする会社です。この会社が中心となって生み出したのが本物さながらに作られた肝臓の模型でした。手術の研修に使われるというこの臓器モデル。最新のデジタル技術や3Dプリンターなどを使い作られています。その製作現場に潜入してみます。
この臓器モデルに、本物に近い触感や性質をもたらしているのが、同じ伊那市にある食品メーカーの技術力でした。そのメーカーは「伊那食品工業」。かんてんぱぱというブランドの商品が有名な会社です。臓器モデルには、食品メーカーが生み出したからこその大きなメリットが隠されていました。

臓器モデルにリアリティをもたらしたのが地元伊那中央病院の医師たちです。実際の医療現場では、臓器モデルがどのように生かされているのか。アナウンサーが最新鋭の手術ロボット「ダヴィンチ」を操作!研修医さながらの体験をして、その大切さを実感します。