
安曇野市出身の彫刻家、中嶋大道(だいどう)さんは巨大なステンレスの彫刻をつくっています。彼の作品はイベント展示のほか全国60数か所で見ることができます。
取材に訪れた日は、巨大クワガタムシの手直しを終え庭に戻す作業中でした。この大きさをステンレスでつくるのは世界的にも珍しいそうです。鹿児島県のある依頼者に聞くと、彼の作品は地元のシンボルになっていると言います。
最近はもっぱらカブトムシづくりに専念。そもそも彫刻作業に取り掛かる前に絵を描きますが、拝見すると見事な描写力に圧倒されます。強調したい部分をより脳裏に焼き付けるため、見せたい部分に注目して描くのだそう。将来、安曇野という土地柄を凝縮した作品を手掛けたいと語ってくれます。

彼の作品は個展やイベント展示のほかに県内39か所、県外27か所で見ることができます。ステンレス板を切り、叩いて曲げ、溶接したのち削ります。小さな作品でも半年、この作業を繰り返します。