奥信濃の地酒「水尾」をつくっている飯山市の田中屋酒造店。
こだわりの水とこだわりの米を使い、蔵人たちが、のむ人が笑顔になる酒を仕込んでいます。
明治6年(1873年)創業の老舗酒蔵に25歳の時に戻ってきた6代目、田中隆太社長の前職はシステムエンジニア。もともと「養老」という日本酒が地元で親しまれていましたが、家業を継いだ頃には日本酒離れが進み、思うように酒が売れない時代となっていました。
このままではいけないと考えた社長は、ここでしか造れない酒を創ろうと決意。
水を変え、米を変え、試行錯誤して造りあげたのが水尾でした。
その水尾の仕込みの様子を特別に取材。平均30代前半の蔵人たちが杜氏の思いを受け継ぎながら酒を造っています。
そんな蔵に今年3月、田中社長の息子・匠さんが帰郷してきました。きっかけは2019年の台風19号災害。泥水に浸かった酒蔵に全国の「水尾」ファンが集結。ボランティアで復旧作業を手伝ってくれました。
そんな姿を見た匠さんは蔵の復興を目指し、親子での再出発を誓いました。
親子の思い、蔵人の思いを込めた酒造りに密着です。
