得意分野を活かした2つの仕事、ダブルワークで奮闘する若者が信州にいます。なぜ彼はダブルワークを選んだのか。今どきのグッとくる働き方を深堀りします。
今、新しい働き方、新しい暮らし方を選ぶ若者が増えています。通勤せず在宅でも仕事ができるテレワークやリモートワークを駆使したライフスタイルが注目を集めています。総務省によると、副業する労働者の数は1992年から2017年まで増加傾向にあります。今回の舞台は富士見町。八ヶ岳山麓に広がる自然豊かな場所です。県内の自治体としては、いち早くテレワーク支援やシェアオフィスを導入した町です。
佐伯幸平さん(29)は5年前にブロッコリーなどを生産する農業を始めました。それと同時に企業のホームページを作るなどいわゆるITの仕事もスタート。去年ITの仕事を法人化しました。従業員は長野高等専門学校時代の同期3人。幸平さんが代表を務めます。ブロッコリー栽培を始めた理由は、先輩の農家から「育てやすく実入りが良い」と教えられたから。「冬に安定収入があるなら夏は挑戦できる。それは長野県ならでは」と彼は笑います。
