
年末年始は長野市の善光寺にお参りに訪れる機会が多くなります。家族で、あるいは友人や知人を連れて、または一人静かに。そんな時、界隈で立ち寄りたい「あったかいランチ」の店を数軒紹介します。
創業120年を超える老舗そば店は、善光寺のお膝元で、時代の変化をつぶさに見てきました。女将が集めた多数の招き猫でも知られています。冬の人気メニューといえば「鴨南蛮そば」。香ばしく焼いた鴨肉とネギの香りが、辛めのつゆに溶け込んでいます。
オープンして1年の持ち帰り専門店の肉まんは、リーズナブルで食べ応えあり。地元で生まれた主人は、60代後半で自分の店を持ち、少し寂れた商店街を盛り上げたいという気持ちがあります。一人で切り盛りする小さな店です。
大門にある定食屋は、新潟で生まれた主人が、木島平村産の米に惚れ、土鍋でおいしく炊いて提供します。メインは焼き魚定食。朴訥な人柄がシンプルなメニューに表れています。
老舗のみそ醸造店が、食事処で冬限定で提供するのが「みそ煮込みうどん」。
3種類のみそを使って、こくを出しています。一緒に出される漬物の中で目を引くのが、5年前に開発・販売した「カレーみそ」。これまでにない味覚の漬物として大人気です。

時代や街の変化とともに、各店の個性やエピソードも垣間見えます。