
上田市の名物「美味(おい)だれ焼き鳥」は誕生してから半世紀以上が経ちます。そのルーツを紐解き、「美味だれ焼き鳥」がどのようにして庶民の味になったのかを探ります。
鳥友倭(とりともわ)らくでは、常連客が焼き鳥をたれの入った容器の中にドボンと浸けています。松坂アナが尋ねると、その中身は「美味だれ」とのこと。美味だれとは「にんにくしょうゆだれ」のことで、焼き鳥にかけたりつけたりして食べます。詳しい人がいるというので、「つづらや」へ。店主の小林ゆみ子さんは、美味だれの考案者で「鳥正(とりまさ)」創業者の宮下正三(まさみ)さんの長女。たれが生まれた経緯や、にんにくを擦るお手伝いをしたエピソードなどを伺います。
美味だれ焼き鳥が誕生した当時の焼き鳥事情に詳しい「かわしま」の店主、川島実さんは、美味だれが登場する以前は、かたくり粉を使った甘いたれが主流だったそうで、「美味だれ」という名前はまだ付いておらず、10年前に「美味だれで委員会」が付けたとのこと。尽力する人物に当時のエピソードを聞きます。また、美味だれ考案者の孫、坂口俊(しゅん)さんの店「焼き鳥三代(さんだい)」を訪ね、さらに、自家製の美味だれを楽しむ一般家庭で、衝撃の味に出合います。
