
長野市「信州新町地区」
長野市の西部に位置し、古くから西山と呼ばれる地域の一部。
かつては上水内郡の町だったが平成の合併で長野市となって9年が経つ。
そのほぼ中心にあるのが、信州新町の商店街。
国道19号沿いと、国道と並行する旧道沿いに商店が軒を連ねている。
かつて犀川の水運で栄えた古い町並みの面影も一部に残る。
日用雑貨を扱う「丸善金箱商店」に立ち寄ると、信州新町といえばおなじみの「ジンギスカン鍋」や、かつて養蚕が盛んだった頃によく売れたという「桑つみ」など、ご当地ならではの品が並ぶ。
また1983年に発生した水害で被災した旧店舗の扉が店内に展示されていて、被害の歴史を物語っている。
1911年創業の「松崎屋製菓舗」は信州新町にゆかりの名前が付いたお菓子などを取り扱う老舗の菓子店。店内にはお菓子はもちろん、江戸から大正時代頃にかけて近隣の商店が客に配布した「引き札」と呼ばれる広告チラシや、写真が趣味だという3代目の店主が撮影した、約30年前のにぎやかなお祭りの写真が飾られている。今や店舗数が最盛期の3分の1となった商店街。店主がファインダーを通して見続けた変遷とは?
地元産西山大豆をつかった豆腐が看板商品の「西沢屋とうふ店」では、珍しい豆乳の量り売りを行っている。まるで豆腐を飲んでいるかのようだという豆乳の味は?

過疎と高齢化という現実に直面している「信州新町地区」しかし「地域を元気にしたい」とNPO法人を立ち上げ、町にはなかったある事業を続ける商店街の店主たちがいる。そのスゴヂカラとは?