
行列のできる専門店の登場などで人気の食パン。今回は長野市周辺で活躍するこだわりのパン職人3人を紹介。8種類の食パンを揃える「モカブレッド(長野市)」、地域の人たちに愛される「三水製パン(飯綱町)」、天然酵母を自然派パンの「ピナティ」を訪ね、食パンをキーワードにそれぞれのスゴヂカラに迫ります。
長野市ベーカリー「モカブレッド」は8種類もの食パンを取り揃えるベーカリーです。店主でパン職人の小森さんは、2019年2月に開かれたパン職人の腕を競う競技会の食パン部門で見事入選。その時の食パン「信州の恵み」は、おやきなどで使われるもののパン作りではあまり使うことのない中力粉を加え、長野県産の材料をふんだんに使った商品。その味と食感にファンも多い。いくつかの食パンを食べ比べ、味の秘密とそのこだわりについて話しを聞きます。
飯綱町の牟礼駅近く、施設の駐車場のあまり目立たない奥まった場所にあるのが「三水製パン直売所」です。50年近く、地域の学校給食で出されるパンを作っているベーカリーで、この町で生まれ育った子どもなら、ほぼ食べたことがあるという地域に根ざしたお店です。シンプルであること、というこだわりで作られる食パンは、添えられる具材の邪魔をしない素朴な味わい。それを生み出すパン職人の金子さんの思いとは?
飯綱町から長野市に移転、善光寺近くの古民家をリノベーションして6月にオープンしたのが、天然酵母を使ったパンを提供する「ピナティ」です。天然酵母を起こすのがなによりも楽しいというパン職人の厚海さん。全粒粉やライ麦粉など天然食材をふんだんに使ったハード系のパンを得意としています。天然酵母の風味が引き立つ食パン「イギリスパン」を試食。また移転にあたって古民家を選んだこだわりもお聞きします。