時代とともに変遷を続けるJR長野駅東口界隈を散策。この春新設される公園や大学などを訪れ、昔を知る地元の方々に出会いながら、時代に沿って移ろう街並みを歩く。
JR長野駅東口はアルピコ交通の白馬行バスの発着所でもあり、冬の時期、多くの外国人観光客で賑わう。清泉女学院大学看護学部や長野駅東口公園などこの春新設される場所を訪れ、駅前のたばこ屋では昔の東口の写真を見せてもらい、その変わり様に驚く。店の人が言うには、今でこそ駅に東口はあるが、以前は善光寺口しかなかったので、電車に乗るため20分くらい歩いて駅に行ったという。
このあたりの地名に「栗田」とあるが、その地名の由来は何か。近くの神社にヒントがあった。平安時代に作られた栗田城の土塁(どるい)が、今も神社の土地の一部として残っている。神社の資料室で、50年前に撮影された風景写真を見つける。そこに写っていたのは田園風景。当時、東口界隈は一面が田んぼだったという。
そのほか、150種類以上の品数を取りそろえるサンドイッチ屋や、創業123年の学生服を売る店などを訪れ、街の移ろいに触れる。