いいね!信州スゴヂカラ

いいね!信州スゴヂカラ

放送内容

暮らしの知恵!? 信州 冬の食文化

雪中キャベツ・ダイコン|暮らしの知恵!?信州 冬の食文化

寒さの厳しい信州では農作物が収穫できない。冬を越すため地域によってさまざまな工夫がなされてきました。雪の中で野菜を保存する知恵から生まれた雪中野菜や、寒さを利用して作られる伝統食など。
今回は、そんな暮らしの知恵から生まれた
信州ならではの「冬の食文化」に松坂アナウンサーが迫ります。
県北西部の豪雪地帯にある小谷村で、大雪を生かして作られる「雪中キャベツ」。雪が降る前には収穫せず、2週間以上雪の中で熟成させることで甘みが増すと言われています。60年以上前の農家の知恵から生まれた雪中キャベツは、今や全国から注目を集める存在となりました。松坂アナもその甘さに驚きを隠せなかったようす。
そんな雪国小谷村で〝家庭の冬の蓄え〟を探すため、新潟との県境にある小さな集落、北小谷大網(おあみ)を訪ねた松坂アナ。小さな頃から大網に暮らすという竹田(ちくだ)さんは、秋に収穫したダイコンを雪の中へ貯蔵していました。さらにお家で蓄えていたのは、春に採り乾燥させておいた大量のワラビ。お母さん曰く、しっかり乾燥させたワラビは日持ちがよく、虫に食われることがないとか。この時期、雪に閉ざされる豪雪地帯だからこその暮らしの知恵がありました。
暮らしの知恵!?信州 冬の食文化
小谷村 冬の蓄え|暮らしの知恵!?信州 冬の食文化
凍み大根の煮物(ファミリーロッジ宮本屋)|暮らしの知恵!?信州 冬の食文化
小海町の凍み餅|暮らしの知恵!?信州 冬の食文化
ところ変わって、寒さの厳しい小海町では、寒暖差を生かした伝統食があります。ワカサギ釣り客でにぎわう松原湖畔のファミリーロッジ宮本屋では、ベランダで凍み大根が作られていました。宿泊客に出される味の染みた「凍み大根の煮物」に松坂アナも感激。
さらに小海町では、凍み大根作りのノウハウを生かし、あるボランティアグループが「凍み餅」を作っていました。現在では、町の特産品として直売所などでも売られていますが、もともとは福島の伝統食でした。きっかけは、2011年に起きた東日本大震災。小海町と、遠く離れた福島をつないだのは共通する〝厳しい冬の寒さ〟でした。

小海町の凍み餅|暮らしの知恵!?信州 冬の食文化

震災からの8年間、「凍み餅」がつないだ絆に松坂アナが迫ります。

取材先情報

  • 道の駅 小谷(小谷村)
    TEL:0261-71-6000
  • ファミリーロッジ 宮本屋(小海町)
    TEL:0267-93-2432
  • 小海町農産物加工直売所
    プチマルシェこうみ(小海町)
    TEL:0267-92-4460