
2月9日(放送当日)・10日に毎年恒例の「いいやま雪まつり」が開催される飯山市。今年も豪雪地域ならではの風景が広がります。南北に長い長野県では冬の生活文化は地域によって様々ですが、飯山市には雪と共に生きる逞しい皆さんの暮らしがあります。そんな「雪国飯山」のスゴヂカラを探して松坂アナウンサーが訪ねます。
かつてスキー場があった信濃平は今、「かまくらの里」として冬の人気スポットになっています。1月中旬から製造が始まり、雪まつりの前には20を超えるかまくらが完成、かまくらの中で鍋料理を楽しめるレストランとしての営業も始まります。スキー場が閉鎖され、観光資源が無くなった信濃平の民宿経営者達が始めた取り組みですが、地域住民が結成する「かまくら応援隊」の協力もあって、かまくら作りは20年近く続いています。雪の降る中でも「恵みの雪」と言いながら作業を続ける「かまくら応援隊」の平均年齢は70歳前後だそうです。地域おこしのために元気に頑張る皆さんに、その意気込みを聞きました。
北陸新幹線の開通から間もなく4年になる飯山駅周辺で雪国らしい風情を探して歩いてみました。案内人は飯山生まれの飯山育ち、信州いいやま観光局の桒原英里子(くわはらえりこ)さん。樹木を雪から守る「雪囲い」や雪遊びをする子どもが描かれたマンホールの蓋、旧飯山駅付近の仁王像など、県外からのスキー客や外国人観光客にも人気のスポットを巡ります。桒原さんおすすめのグルメスポットは、横浜から移住した女性が営む食事処。人気メニューは飯山のブランド豚肉「みゆきポーク」の鉄板焼きです。軟らかく味わい深いポークソテーを頂きながら、開店から間もなく1年という女性店主に飯山の冬の暮らしぶりを聞きました。

飯山の冬の名所の一つが「愛宕町雁木通り」。雪国の象徴ともいえる「雁木」の下には仏壇店が軒を連ね「仏壇通り」とも呼ばれます。この通りに面して建つ「妙専寺」は、信州のスキー発祥の地とされています。109年前、当時この寺の住職だった市川達譲が上越の駐屯地でスキーを学び、寺の前の坂に長野県初のシュプールを描いたのだそうです。わざわざ上越まで出向いてスキーを習得した理由とは…。現在の住職に詳しく聞きました。
この他、スキーをモチーフにした和菓子など雪国ならではの話題を紹介します。