
信州と聞いてイメージするものは?信州そば、温泉…。最近は長野県産ワインの知名度も上がってきました。長野市の東約20kmに位置する高山村はその3つが全てそろいます。冬の北信州を草田アナウンサーがぶらり旅。極上の味と癒しの場に出合います。
信州高山温泉郷は開湯200年の歴史を誇る山田温泉が有名ですが、日帰り温泉も充実しています。訪ねたのは村指定の文化財「子安神社」近くにある子安温泉です。黄白濁の湯が特徴の秘湯で効能豊かな泉質は共同浴場として地元の人にも親しまれています。温泉を掘り当てたのは村内で建設業を営んでいた男性。アトピー性皮膚炎を患う孫をおもう一心でした。その男性亡き後、現在の経営は33歳になった孫が受け継いでいます。
温泉近くのそば店「文の蔵」の店主は善光寺仲見世通りで16年修業したのち、生まれ育った高山村で念願の店をオープン。今や県外からも〝そば好き〟が駆けつける名店です。地元の食材にこだわった冬季限定の「カモざるそば」をいただきます。
藤田屋酒店は創業が江戸時代の文化6年(1809年)という老舗。もともと造り酒屋なので日本酒が主力商品かと思えば、現在は村内産のワインに勢いがあるといいます。国内外のコンクールで高い評価を受けるシャルドネが代表品種で、標高400m~850mに広がる畑も訪ねて栽培農家に会い、世界レベルのおいしさの秘密に触れます。
