
上田市にある本のリサイクル会社・バリューブックスのユニークな活動に注目します。バリューブックスは12年前、上田市の高校同級生が集まって創業。業界では新興ですが、本業を軸に、お洒落な古本カフェや古本の移動販売バス、さらに古本を使った寄付活動など、従来の古本業界の常識を変える多彩な活動が注目されています。
約200万冊の在庫本をもつバリューブックスを訪ねた萩原早紀子アナウンサーは創業メンバーのひとり上野良太さん(35)の案内で巨大倉庫を見学。全国から毎日2万冊の本が届き、スタッフが一冊づつ査定して買い取り価格を出します。古本の査定と言えば、本に精通した目利き人が値踏みする筈と思っていた萩原アナは大手通販サイトにアクセスして価格が決まると知ってびっくり。
バリューブックスの注目の活動は上田市内の古本カフェNABO(ネイボ)。古い店舗をリノベーションした洒落た店内は豊富な在庫本から選んだ古本がいっぱい。自由に手にとってコーヒーを味わえると人気です。さらに注目は古本を寄付してNPO等の社会活動を支援する「チャリボン」。社会活動に寄付したいと集めた古本をバリューブックスが買い取り、そっくり指定の社会活動に寄付します。萩原アナが訪ねたNPO法人リベルテでは障害者の芸術活動の画材購入費用の一部に寄付金が充てられています。

「本を売りたい人と欲しい人、その間をつないで可能性を広げる」という上野さん。古本ならではの魅力を再発見し、古本パワーで街や人を元気にするバリューブックスに注目です。