abn 長野朝日放送

長野県の南端、愛知県と県境を接する下伊那郡根羽村。面積の約90％を森林が占める自然豊かな根羽村には、数々の伝説のスポットや神秘的なスポットがあります。訪ねたのは下伊那出身の草田アナウンサー。楽しい話題や楽しい人たちとの出会いがありました。

村内の横畑という地区にある「信玄塚」は武田信玄終焉の地とされています。信玄の最期については諸説あり各地に伝説が残りますが、ここは信玄終焉の地としてかなり有力であると根羽文化財調査委員会の片桐さん（87）は語ります。その理由とは…。またかつて根羽は三河領だったことから、現在も村内に色濃く残る「三河文化」についてもお聞きします。

根羽村と愛知県豊根村にまたがる茶臼山高原。豊かな自然環境の中に多くの野生動物が生息しています。特にモリアオガエルの繁殖地として知られ、その研究の拠点として作られたのが「茶臼山カエル館」です。南信州に生息するカエル十数種類を飼育展示していますが、一番の見どころは「ネバタゴガエル」という根羽村特有のカエルです。なんとこのカエル、「ワン！」と鳴き、犬の鳴き声と間違える程と言われています。2014年には学名「Rana　neba（ラナネバ）」としてフランスの専門誌に新種記載され、根羽の名前も世界に発信されました。その鳴き声、皆さんにはどう聞こえるでしょうか。

そしてもう一つ、このカエル館が最近にわかに注目されている理由があります。それは、ここが「パワースポット」ではないか…という事です。カエル館内のある一角に座ると、手がビリビリと感じたり、体が温かくなるなど、いわゆる「パワースポット」と呼ばれる場所で起こる現象を体感する人が増えています。実際に方位磁石が正確な位置を示さないという現象も起こります。なぜこのような不思議な現象が起こるのか…。これを科学的に解明しようと研究を進めているのが名古屋の椙山女学園大の山根教授。これまでの調査で分かったこととは…。