
諏訪大社下社秋宮近くにある御田町商店街は、全長200mほどに約30店舗が並ぶ小さな商店街。
明治44年に誕生し、製糸工業や精密機械工業の発展に伴い賑わいを見せてきました。しかし、時代とともに工場の規模縮小や移転などにより通りを行き来する人は激減し、シャッターが目立つようになり、2003年にはおおよそ1/3の店舗が空き店舗となってしまいました。そんな商店街が2011年に〝空き店舗ゼロ〟を達成。なぜ〝空き店舗ゼロ〟を達成することができたのか?そんな疑問から草田アナウンサーが、ぶらり散歩をして御田町商店街のスゴヂカラに迫ります。
空き店舗がない最大の理由は、若者による新規出店
手作りのスピーカー工房「千万音(ちまね)」の山本祐二朗さんは、2010年に東京から移住してきました。バイオリンやギターなどに使われる楽器用の木材を用いて作るスピーカーは、木によって音色が全く異なります。聴き比べた草田アナウンサーもその違いに驚きを隠せません。さらに、山本さんは趣味で作ったあるものをご馳走してくれました。
「LIUTAIO HIROTO SAI」は、バイオリンやチェロなどの修理やメンテナンス、制作を行う弦楽器工房。去年、師匠の下を独立した佐井泰仁さんが、所沢から移住し開業しました。独立の地としてこの場所を選んだのは、諏訪地方が弦楽器との関わりが深かったからだと語ってくれました。商店街に響き渡る弦楽器の音色に、草田アナウンサーも感激。
新規出店の若者を引き付ける地域のバックアップ体制
御田町商店街には、商店のおかみさん達からなる「おかみさん会」なるものがあり、地域のことがよくわからない移住者をバックアップしてくれます。バイオリン工房の佐井さんも日ごろからお世話になっている一人。
また、去年2月には、商店街の中ほどに下諏訪町の移住促進交流スペースができ、移住希望者たちの相談窓口となっています。
他にも、昭和の風景が残る菓子店や、地元食材にこだわったガレットを提供するオシャレなフレンチカフェなど草田アナウンサーが、バラエティ豊かな店舗をめぐり、商店街の魅力を探ってきました。
