
「たった100メートルの温泉街 何もないけど 何かある」
山あいの小さな温泉・霊泉寺温泉を愛する客が詠んだ歌です。
上田市の霊泉寺温泉は知る人ぞ知る名湯、その歴史は数百年以上とも言われています。温泉街の入り口ある古刹・霊泉寺の住職によれば、昔から効能豊かな温泉と言われていたとか。
現在、営業する温泉宿は4軒だけです。
それぞれ宿を切り盛りする女将たちを吉田一平アナウンサーが訪ねました。
最長老は今年92歳の松屋旅館の清水正代(まさよ)さん。戦後間もない頃に嫁ぎました。娯楽がそれほど多くなかった時代、ダンスホールを完備した温泉宿には大勢の若者たちが訪れていたことを教えてくれました。
和泉屋旅館の若女将は清水理絵さん(39)。旅館組合の組合長も務めています。
100年以上続く温泉宿に嫁いで16年がたちました。「故郷で過ごすようにくつろいでもらいたい」そんな気持ちで常連客を出迎えます。
文豪・武者小路実篤が名付けた浴槽がある中屋旅館。旅館遊楽の女将・藤原伸子さんは霊泉寺温泉に惚れ込んで、旅館業を始めた女将もご紹介します。
