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放送内容

長野市西鶴賀・明治が残る下町ぶらり

長野市西鶴賀・明治が残る下町ぶらり(いいね!信州スゴヂカラ)

県下有数の繁華街、長野市権堂。この東側に位置するのが、今回の舞台「西鶴賀商店街」です。約500メートルの間に昭和の雰囲気が残る小さな飲食店や商店が集まる下町通りです。実はこの通り、今から約140年前にあることが理由で、田んぼの中の一本道として突然整備された不思議な通りでもあります。風情と歴史を秘めた西鶴賀通りを下町好きの草田敏彦アナウンサーが探ります。
西鶴賀通りの誕生は、今から139年前(明治11年)に始まります。当時、東鶴賀の田んぼの中に、四方を塀に囲まれた1万坪の鶴賀新地(長野遊郭)がつくられました。鶴賀新地は県内随一の大歓楽街・不夜城として賑わいました。その鶴賀新地へ向かう道として整備されたのが西鶴賀通りです。その後、ますます通りは栄え、沿道は飲食店や洒落た店で埋まりました。それから時代は激動し、もちろん西鶴賀通りも変わりました。
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今はすっかりと静かになった西鶴賀通りを歩くと、予想外の発見が次々に・・・。
通りの一角に、まるで映画のセットのような理容店がありました。昭和レトロでオシャレな外観が目を引く理容イガラシは114年前に出店。4代目の五十嵐康夫さんは、創業した曾祖父が集めた資料を大切に保管しています。昭和9年当時の髪型イラスト集や戦中戦後の料金表など貴重な資料がたくさん。
さらに通り沿いに残された長屋が、明治41年に長野市で開催された大博覧会の払い下げ木材を使って建てられたことも判明。さらに大歓楽街・鶴賀新地にあった幻の五階建て遊郭・大黒楼。その最上階の展望室に実際に潜入した人物の証言は、今となっては貴重な歴史記録です。
何気ない小さな通りや界隈にも、人々の暮らしの物語があふれています。

取材先情報

  • 陶芸教室・工房 八郎衛門
    TEL:026-237-6008
  • 理容 イガラシ
    TEL:026-232-7247
  • 旅館 梅岡
    TEL:026-235-2225
  • 山口餅店
    TEL:026-232-7214