
変わりゆく町 権堂町
長野市の中心市街地にある県下有数の歓楽街・権堂町。ココは長野県初のアーケード商店街となった権堂通りを中心に、古くから、商店や飲食店、映画館をはじめとする娯楽施設が所狭しと建ち並び活況をみせてきた町。最も人通りが多かったといわれる昭和30~40年代には、昼夜を問わず、通りの向こうが見えなくなるほどの人通りがあったといいます。
ただ、近頃の話題は再開発計画が進みつつあること。かつての賑わいを知る人からすると、町はすっかり落ち着きをみせていったところでしょうか。もしかすると数年後には、町並みは大きく様変わりしているのかもしれません。
とはいえ、時代とともに町が変わりゆくのは世の常です。25年前、長野朝日放送の開局を機に長野市にやってきた松坂アナウンサーも、そんな変遷を少なからず感じている様子。今回は、華やかなりし頃の権堂町を写しだした何枚かの写真を手に、権堂商店街のかつての姿を感じさせてくれるモノ、いまも変わらずに続いているモノ…といったレトロスポットを訪ねて歩きます。
まずは国内最古級、現在も現役の映画館へ。松坂アナウンサーも常連客のひとりですが、普段はなかなか入れない舞台ウラへお邪魔すると、そこには映画館が積み重ねてきた時の流れを感じさせてくれるあれこれが…。さらに、商店街の中央付近では長野県初のビジネスホテルを発見。ココには、歌手や俳優、落語家などなど、誰もが知る有名人が宿泊してきた歴史が…。それは一体どういうことなんでしょう?
当時から現在に至るまでにも、やはり町は変わり続けてきました。古き良きを知るクリーニング店の店主が、権堂商店街に人通りが絶えず、“横のデパート”と呼ばれるほどに賑わいをみせていた理由を教えてくれました。
ほかにも、 “権堂”の名前にまつわるお寺や、路地裏の喫茶店などを散策。レトロな風情を感じながら、常に長野市の中心で在り続けてきた権堂町が辿る時の流れに触れてみます。