
新型コロナの影響と、8月の大雨災害の影響を受け、ピンチに陥っている宿が王滝村にあります。
築100年以上の古民家を利用した宿、「常八」。インバウンド向けの宿泊施設をオープンするべく、2020年2月からクラウドファンディングで資金を集め、見事に目標金額を達成。しかし、オープンに向けて準備している最中、世の中では新型コロナの影響が広がっていました。結局、宿は2020年10月にオープンしたものの、外国人観光客を受け入れられる状況ではなく、宿泊営業自体も大きく呼びかけることはできませんでした。
さらに、今年8月の大雨で王滝村中心部と西部を結ぶ村道が陥没。今も、滝越地区の人たちは避難生活を続けています。「常八」にとって、大雨災害も大きな打撃でした。
というのも、「常八」では、滝越地区にあるキャンプ場の運営も行っていたからです。密を避けたレジャーとして、コロナ禍で注目を集めていたキャンプでしたが、その営業もできない状態となってしまいました。
しかし、できることから始めようという精神で、「常八」は動き出します。村から、滝越地区への一時帰宅が許されたとき、キャンプ場の釣り堀からニジマスを引き上げてきました。それをランチ&テイクアウトとして「常八」で不定期販売。飲食店がほとんどない王滝村にとって、地域の方からは、とても喜ばれたそうです。
さらに、林業が盛んな王滝村の特性を生かし、ヒノキ林の枝打ちや間伐で出た「葉」や「枝」を使って、エッセンシャルオイルの商品化にも乗り出したのです。ピンチに陥りながらも、明るく地域を盛り上げようと奮闘する「常八」の姿をお届けします。

また、放送では、王滝村周辺のレジャー情報や、道の駅の特産品、上松町で人気のシャインマスカット大福など、木曽地域の情報もあわせてご紹介します。
生中継は、JA松本ハイランド「新鮮市場ききょう」から。旬な「ナガノパープル」や「ナイアガラ」をご紹介しますよ。