楠原由祐子ブログ

コロコロリー(楠原)

abnステーションでお伝えするニュースもずいぶん秋らしくなってきました。

ブドウに栗、カボチャ!

空気もしっとり、夏から秋への移り変わりが心地いい季節です。

夜、仕事から帰ってきて、窓を開けると、リンリンリン 秋の虫たちの涼やかな声が

聞こえてきました。

良い音。声の主は一体だれ?

私の知っている秋の虫といえば、鈴虫か、コオロギくらい。

 

そういえば、コオロギって…なんて鳴くっけ?

ふとそんな疑問から調べてみたんです。

すると、コオロギは、鳴き声から気持ちが読み解けるらしいということが判明!

 

基本的に、夕方から夜にかけてよく聞く鳴き声は「コロコロコロ」

らしいのですが、これはオスがなわばりを主張する鳴き方だそう。

喧嘩しているときの鳴き方は「キリキリキリ」

「争い鳴き」と呼ばれているんですって。

もしかしたら、私が自宅の窓から聞いた声は、

「リンリン」ではなく、「キリキリ」だったのかもしれません。

 

で、オスがメスに求愛するときの鳴き声。

みなさんご存じですか?

 

「誘い鳴き」と呼ばれるらしいのですが、それが、

「コロコロリー」

どうしても最後の「リー」を聞き分けたくて、

もう一度窓を開けて耳を澄ませてみたけれど、判別できず…

ちなみに、コオロギ、漢字で書けますか?

私はかけませんが、こうです。「蟋蟀」

虫偏に…ごちゃごちゃって!もう虫眼鏡で拡大しないと何がどうなっているのかわからないレベル。

七十二候の一つに「蟋蟀在戸」があります。

「きりぎりす とにあり」と読み、戸口で秋の虫が鳴き始めるころという意味です。

あれ?コオロギってキリギリスなの?不思議に思います。

昔はコオロギをキリギリスと呼び、秋鳴く虫の総称でもあったようです。

 

春の花見も、夏の花火大会も…今年は季節を感じるイベントが遠のいているだけに、

虫の声がありがたく、よりきれいに聞こえる気がします。

今夜も、耳を澄まして…「コロコロリー」を聞き分けてみようと思います。