恐怖の挙手 (楠原)
コロナ禍の取材活動。この2年でいろいろ変わりました。
例えば、県や市の会見…密を避けるため、
各局協力して、代表一社が撮影し、配信しています。
工夫次第でいくらでも時代に順応できるものですね。
私たち記者も、オンライン会見が増えました。
zoomを利用して、レコーディングをし、編集して放送にのせています。
対面ではない取材方法に最初は戸惑いましたが、最近はずいぶん慣れた、はずでした。
とある会見。最後に担当者から「質問はありますか?」と。
「質問のある方は挙手をお願いします」。
誰よりも早く、わかりやすく、私は手を挙げました。
画面いっぱいに、手を挙げたんです。
不思議な空気が流れていることをなんとなく感じはしましたが、
「それでは、早かったので、楠原さんから質問お願いします」と言っていただき、
1~2問無事に伺いました。
その直後、私の過ちに気づくことになるとは…
私の後に続く記者さんは、誰も手を挙げません。
ただ、画面には、「手を挙げるマーク」が表示されています。
あっちも、こっちの方も…
そう。手を挙げるとは、手を挙げるアイコンを表示してくださいという意味だったことを、
私は知りませんでした。
赤面…。
そりゃあ、誰よりも早いでしょうよ。アイコンをクリックするよりは、
文字通り手を挙げた方が…。
私一人時代に順応できていない焦燥感。
しばらくトラウマになりそうです。笑