abn 長野朝日放送

初夏、北アルプスの雪解け水は、一旦地下に浸み込み、長い年月を経て再び、湧き水となって安曇野に姿を現します。水量は1日約70万トン。真夏でも15℃以下の冷涼な清水、まさに湧水のスゴヂカラです。この豊かな湧水で育まれる安曇野の「水物語」は実に多彩。人々は湧水を利用して暮らしてきました。そんな湧水の里・安曇野を草田敏彦アナウンサーが訪ねます。

安曇野のワサビ栽培は全国生産量の三分の一近くを占める特産地。日本一広いワサビ田（大王わさび農場）の要は1日12万トンの湧水。大王わさび農場の濵重俊広報室長は、枯葉など森の養分を蓄えた湧水がワサビを育て「湧水は自然環境のバロメーター」と力説。ぶらりと訪ねた穂高のある集落は、なんと家々の庭先に小さな自家用ワサビ田を常設！さらに明治時代の長野県は全国一の水車王国、その伝統技を継承する全国でも数少ない水車づくり名人が今も活躍。名人がつくる水車は全国から注文殺到。

番組では他にも、幻の魚の養殖、清流に挑むカヌーなど安曇野の豊かな湧水で育まれる多彩な湧水物語を紹介します。